【初心者向け!】ラットプルダウンの正しいやり方とその効果!基本メニューも紹介

【初心者向け!】ラットプルダウンの正しいやり方とその効果!基本メニューも紹介

筋トレ初心者のみなさん、「背中を鍛えたいけど、どこから始めればいいかわからない」と悩んでいませんか?

そんな方にぜひおすすめしたいのがラットプルダウンです。

専用のマシンを使って行うこのトレーニングは、自重での懸垂ができない方でも安全に背中を鍛えることができる優れもの。

重量を自由に調整できるため、筋力に自信がない女性や初心者でも無理なく始められます

この記事では、ラットプルダウンがもたらす効果から正しいフォーム、そして目的別の基本メニューまで、初心者の方でも理解しやすいように詳しく解説していきます。

20~30代でダイエットや健康のために筋トレを始めたいと考えている方にとって、背中トレーニングの第一歩となる情報をお届けします。

美しい姿勢と引き締まった背中を手に入れるために、ぜひ最後までお読みください。

目次

ラットプルダウンをやる理由と鍛えられる部位

ラットプルダウンとは背中全体を鍛えるトレーニング

ラットプルダウンは、座った状態で頭上のバーを胸に向かって引き下げる動作を繰り返すトレーニングです。

ジムに設置されている専用マシンを使用することで、安定した姿勢を保ちながら背中の筋肉に集中的に刺激を与えることができます

このトレーニングで主に鍛えられる筋肉:
広背筋:背中の側面から腰にかけて広がる、人体で最も大きな筋肉のひとつ
大円筋:脇の下にある小さな筋肉で、広背筋の働きをサポート
僧帽筋:首から肩、背中上部にかけて広がる筋肉
上腕二頭筋:バーを引く動作で補助的に使われる腕の筋肉

特に広背筋は逆三角形の体型を作る上で重要な筋肉

この部分を鍛えることで、男性なら力強い背中、女性なら美しいくびれのあるシルエットを手に入れることができます。

バーを引き下げる動作により、これらの筋肉が連動して働くため、背中全体をバランスよく鍛えることが可能です。

姿勢改善や代謝アップにも

ラットプルダウンで鍛える広背筋や僧帽筋は、実は私たちの日常生活で重要な役割を果たしています。

これらは「抗重力筋」と呼ばれ、重力に逆らって正しい姿勢を維持するために働く筋肉群。

デスクワークやスマートフォンの使用で前かがみになりがちな現代人にとって、これらの筋肉を強化することは猫背の改善に直結します

背中の筋肉が弱くなると、肩が前に巻き込まれ、首や肩に余計な負担がかかって肩こりの原因に。

ラットプルダウンで肩甲骨周りの筋肉を鍛えることで、肩甲骨が正しい位置に安定し、肩こりの予防や改善につながります

実際、肩甲骨を上下左右に動かすこの運動は、肩周りの血流を改善する効果も期待できるのです。

さらに、背中には大きな筋肉が集まっているため、これらを鍛えることで筋肉量が増加し、基礎代謝の向上にもつながります

基礎代謝が上がれば、何もしていない時でも消費カロリーが増え、太りにくく痩せやすい体質への変化が期待できるでしょう。

ダイエット目的の方にとっても、背中の筋トレは見逃せない要素なのです。

懸垂が苦手でも背中を鍛えられる

「背中を鍛えるなら懸垂でしょ?でも1回もできない…」そんな悩みを持つ方は多いはず。

確かに懸垂は背中トレーニングの王道ですが、自分の体重を持ち上げる必要があるため、初心者にはハードルが高い種目です。

その点、ラットプルダウンなら話は別。

マシンのウェイトスタックで負荷を細かく調整できるため、自分の筋力に合わせて無理のない重量から始められます

例えば、体重60kgの方が懸垂をすれば60kg全てを引き上げる必要がありますが、ラットプルダウンなら20kgから始めることも可能。

段階的に重量を増やしていけば、安全に筋力を向上させることができるのです。

また、マシンには太ももを固定するパッドがあり、座った姿勢で行うため体が安定します。

フォームを崩しにくく、狙った筋肉に的確に刺激を与えられる点も初心者向き

さらに、懸垂のように握力が先に限界を迎えて背中を追い込めないという問題も軽減されます。

将来的に懸垂にチャレンジしたい方にとっても、ラットプルダウンは筋力の基礎作りに最適なトレーニングといえるでしょう。

ラットプルダウンは初心者にもおすすめ

ジムでのトレーニングを始めたばかりの方にとって、どの種目から手をつければいいか迷うことも多いでしょう。

ラットプルダウンが初心者に特におすすめされる理由:
– 自分の体力レベルに合わせて無理なく始められる
– 動作がシンプルでフォームを覚えやすい
– 座った姿勢で行うため安定性が高い

無理なく始めやすい

筋トレを始める際、最も避けたいのは無理をしてケガをしてしまうこと。

ラットプルダウンの最大のメリットは、マシンのウェイトスタックを使って2.5kg単位で細かく重量調整ができる点にあります。

例えば、最初はバーの重さだけ(約5〜10kg)から始めて、慣れてきたら少しずつプレートを追加していくことが可能。

体重の半分以下の軽い重量からスタートして、徐々に負荷を上げていけば、筋力が着実に向上していきます。

これは「漸進性過負荷の原則」と呼ばれる筋トレの基本原理に沿った安全なアプローチです。

また、その日の体調に応じて重量を調整できるのも大きな利点。

疲れている日は軽めに、調子が良い日は少し重めにと、柔軟な対応が可能です。

初心者の方はまず「背中に効いている」という感覚を掴むことが重要なので、重すぎる重量に挑戦する必要はありません。

正しいフォームを維持できる範囲で、少しずつステップアップしていきましょう。

フォームが覚えやすい

複雑な動作の種目は、初心者にとってハードルが高いもの。

その点、ラットプルダウンの動作は「上にあるバーを下に引いて、ゆっくり戻す」という直線的でシンプルな動き

他の複合的な動作と比べて、覚えるポイントが少なく済みます。

マシントレーニングの利点として、動作の軌道がある程度決まっていることも挙げられます。

フリーウェイトのように左右のバランスを取る必要がなく、前後にブレることもありません。

バーを握って引き下げるだけなので、「どう動かせばいいか分からない」という不安を感じることなく取り組めるでしょう。

実際、アメリカスポーツ医学会も「初心者はウェイトマシンから始めることを推奨」としています。

動作に集中できる環境が整っているため、「胸を張る」「肩甲骨を寄せる」といった重要なポイントを一つずつ確実に身につけていくことが可能。

シンプルだからこそ、質の高い動作を追求しやすいのです。

姿勢が安定しやすい

スクワットやデッドリフトなどの立位で行う種目は、全身のバランス感覚が必要。

一方、ラットプルダウンはベンチに座り、太ももをパッドで固定して行うため、体が非常に安定します

この安定性がもたらすメリットは大きく、まず下半身や体幹の力を使わずに済むため、背中の筋肉に意識を集中させやすくなります。

「背中で引く」という感覚は初心者には掴みにくいものですが、他の部位を気にする必要がないぶん、習得が早まるでしょう

さらに、膝パッドの高さやシートの位置を調整することで、自分の体格に合った最適なポジションを作れます。

身長や手足の長さに関係なく、誰でも正しいフォームで実施できる点も魅力的。

体幹が弱い方や、バランス感覚に自信がない方でも、安心して背中のトレーニングに取り組めるのがラットプルダウンの強みといえるでしょう。

効果を出すラットプルダウンのフォーム

ラットプルダウンは動作自体はシンプルですが、正しいフォームで行わなければ十分な効果は得られません。

安全かつ効果的に背中を鍛えるための6つのポイント:
– バーの握り方と握り幅の調整
– 正しい姿勢の維持
– 肩甲骨の動きを意識した引き方
– 適切な可動域の設定
– コントロールされた戻し動作
– 正しい呼吸法の実践

バーは肩幅より広く握る

ラットプルダウンの効果を最大化するには、バーの握り幅が重要なポイントとなります。

基本的な握り幅は、肩幅の約1.5倍程度

両手を肩幅から拳2〜3個分外側に開いた位置が目安です。

このワイドグリップにより、広背筋の外側部分にしっかりと刺激を与えることができ、背中の広がりを作るのに効果的

握り方については、親指も含めてバーをしっかりと握り込む「サムアラウンドグリップ」がおすすめです。

指先だけで引っ掛けるような浅い握り方では、手首が不安定になり腕の力に頼ってしまいがち。

特に小指と薬指側でしっかりと握ることで、背中の筋肉に力を伝えやすくなります

握力が弱い方は、パワーグリップなどの補助具を使用するのも一つの選択肢でしょう。

胸を張り背中をまっすぐにする

効果的なラットプルダウンには、正しい姿勢の維持が欠かせません。

背筋を伸ばして胸を軽く張り、上体を拳1つ分程度後ろに傾けた状態をキープ

この姿勢により、背中の筋肉が適切に働く準備が整います。

背中が丸まった猫背の状態では、負荷が肩や腕に逃げてしまい、肝心の広背筋への刺激が弱まってしまいます。

背骨を自然なカーブ(ニュートラルポジション)に保つことで、力の伝達がスムーズになり、ケガのリスクも軽減

鏡がある場合は横から自分の姿勢をチェックし、背中のラインが真っ直ぐになっているか確認してみましょう。

肩甲骨を下げてからバーを引く

多くの初心者が陥りやすいミスが「腕の力だけでバーを引いてしまう」こと。

これを防ぐために重要なのが、肩甲骨の動きを意識することです。

バーを引き始める前に、まず肩をすくめずに下げる(肩甲骨を下制する)動作を行います。

肩甲骨をグッと下げて寄せる動きを先行させてから、肘を背中側に引き寄せるようにバーを引くのがコツ

この順序を守ることで、広背筋と僧帽筋下部が主導となり、腕の力に頼らずに背中で引く動作が可能になります。

「バーを引っ張る」のではなく「肘を後ろに引く」というイメージを持つことも大切。

肩甲骨周りの筋肉がしっかりと働いているのを感じられれば、正しいフォームで実施できている証拠です。

バーはあごか胸辺りまで下げる

バーを引き下げる深さも重要な要素。

適切な位置は、あごから鎖骨のやや下、胸の上部あたりまでです。

この範囲で引くことで、広背筋が最大限に収縮し、効果的な刺激を与えることができます。

よくある間違いとして、バーを深く引きすぎて腹部近くまで下げてしまうケース。

これでは背中の筋肉から負荷が抜け、肩や肘関節に無理なストレスがかかってしまいます。

逆に、額や鼻の高さで止めてしまうと可動域が狭すぎて十分な刺激が得られません

首を前に出さず、胸を張った姿勢で鎖骨にバーを引きつける意識を持ちましょう。

戻すときは反動を使わずゆっくりと

筋トレで見落としがちなのが「ネガティブ動作」と呼ばれる戻す局面の重要性。

バーを引いた後、重りの勢いに任せて急激に戻してしまうと、せっかくの筋肥大効果が半減してしまいます。

理想的なのは、2〜3秒かけてゆっくりとコントロールしながら戻すこと

この間も広背筋には負荷がかかり続けるため、筋肉への総刺激量が増加。

また、勢いよく戻すと体が前後に揺れて危険なだけでなく、関節への衝撃も大きくなります。

戻す際も肩甲骨が完全に上がりきる前に次の動作を始めることで、終始背中の筋肉に緊張を保つことができます

「引く1秒、止める1秒、戻す3秒」といったテンポを意識すると効果的でしょう。

呼吸は引くときに吐き戻すときに吸う

正しい呼吸法は、安全性と筋力発揮の両面で重要な役割を果たします。

基本的なリズムは、力を発揮するとき(バーを引くとき)に息を吐き、戻すときに息を吸うこと

息を吐くことで腹圧が高まり、体幹が安定して大きな力を安全に発揮できるようになります。

逆に息を止めてしまうと血圧が急上昇し、めまいや失神のリスクも。

特に高重量を扱う際は、呼吸を止めないことが鉄則です。

「引くときフーッ、戻すときスーッ」というリズムを声に出して練習するのも良い方法。

最初は意識的に行う必要がありますが、慣れれば自然な呼吸パターンとして身につくでしょう。

目的別ラットプルダウンの基本メニュー

トレーニングの効果を最大化するには、目的に応じた適切な重量設定と回数・セット数の組み合わせが重要です。

4つの代表的な目的別メニュー:
– 初心者向けの筋力基礎作り
– ダイエット・引き締め効果を狙うメニュー
– 筋肉を大きくするための筋肥大メニュー
– パワーアップを目指す筋力強化メニュー

初心者:軽めの重さで10~15回を3セット

筋トレを始めたばかりの方は、まず正しいフォームの習得と基礎筋力の向上を目指しましょう。

重量の目安は、最大挙上重量(1RM)の50~60%程度

これは「正しいフォームを保ちながら15回ギリギリできる重さ」と考えると分かりやすいでしょう。

例えば、女性なら15kg前後、男性なら20~30kg程度から始めるのが一般的。

最初はバーの重さだけでも構いません。

大切なのは「背中に効いている」という感覚を掴むことです。

フォームが崩れない範囲で10~15回を3セット、セット間の休憩は60~90秒を目安に行います。

頻度は週2~3回がおすすめ

筋肉の回復には48~72時間必要なため、連日行うのではなく、中1~2日空けて実施しましょう。

慣れてきたら2.5kgずつ重量を増やしていき、徐々に負荷を高めていくことで着実な成長が期待できます。

ダイエット:中負荷で12~20回を3セット

脂肪燃焼や体の引き締めを目的とする場合は、やや軽めの重量で高回数のトレーニングが効果的。

重量は1RMの約60%以下、つまり20回程度なら余裕を持ってできる重さを選びます。

12~20回を3セット行うことで、筋持久力の向上と同時に運動中の消費カロリーも増加

高回数トレーニングは有酸素運動的な要素も含むため、脂肪燃焼効果が期待できます。

セット間の休憩は30~45秒と短めに設定することで、心拍数を高い状態に保ち、さらなるカロリー消費を促進。

ただし、後半になるとフォームが崩れやすくなるため要注意。

疲れても背筋を伸ばし、反動を使わないよう意識を保ちましょう。

呼吸を止めずにリズミカルに動作を続けることで、効率的な脂肪燃焼につながります。

筋肥大:重めの重量で8~12回を4セット

背中の筋肉を大きく発達させたい場合は、中~高重量での中回数トレーニングが基本となります。

重量設定は1RMの65~80%、つまり8~12回で限界を迎える重さが目安。

この負荷設定が筋肥大に最も効果的であることは、多くの研究で実証されています。

8~12回を4セット、セット間のインターバルは60~90秒に設定

この休憩時間により、次のセットでも高い強度を維持しながら総負荷量(重量×回数×セット数)を最大化できます。

各セットの最後の2~3回は「もうこれ以上できない」というレベルまで追い込むことが重要

筋肉を大きくするには、トレーニング後の栄養補給も欠かせません。

タンパク質をしっかり摂取し、十分な休養を取ることで、傷ついた筋繊維が修復され、より太く強くなっていきます。

筋力強化:重めの重量で2~6回を4セット

純粋な筋力(パワー)向上を目指す場合は、高重量・低回数のトレーニングが必要です。

重量は1RMの80%以上、2~6回で限界となる重さを扱います。

このような高強度トレーニングは、神経系の適応を促し、筋肉が発揮できる最大筋力を向上させる効果があります。

2~6回を4セット実施し、セット間の休憩は2~5分と長めに設定

十分な休息により、毎セットで最大限の力を発揮できる状態を作ります。

ただし、高重量を扱う際は特に注意が必要。

必ずウォームアップを行い、軽い重量から段階的に目標重量まで上げていきましょう

いきなり最大付近の重量を引くとケガのリスクが高まります。

可能であれば補助者をつけ、フォームが崩れた際のサポートを受けられる環境で実施することをおすすめします。

安全第一で、確実に筋力アップを目指していきましょう。

ラットプルダウンでよくある失敗

ラットプルダウンは比較的安全な種目ですが、間違ったやり方では効果が半減するだけでなく、ケガのリスクも高まります。

初心者がやりがちな4つの失敗例:
– フォームが安定せず体がブレてしまう
– バーを下ろす位置が適切でない
– 反動を使って引いてしまう
– 手首や前腕に負担がかかってしまう

フォームが不安定

最もよく見られる失敗が、動作中に体がフラフラと動いてしまうこと。

原因の多くは、マシンのセッティングが体に合っていないことにあります。

座面の高さや膝パッドの位置が適切でないと、下半身がしっかり固定されず、引くたびにお尻が浮いたり上体が前後に揺れたりしてしまいます。

この状態では背中の筋肉に力が入りづらく、代わりに腕や肩の力で無理やり引くことになってしまいます。

結果として「背中に効かない」「腕ばかり疲れる」という状況に陥りがち。

改善策として、まずはマシンの調整から始めましょう。

膝が約90度に曲がる高さにシートを設定し、太ももが膝パッドにしっかりと固定されるように調整。

足裏は床にべったりとつけ、つま先立ちにならないよう注意します。

さらに、腹圧(お腹に力を入れること)を意識することも重要

お腹に軽く力を入れることで体幹が安定し、背中の筋肉に効率よく力を伝えられます。

肩甲骨を安定させるためにも、最初は軽い重量でフォームを固めることから始めましょう。

バーの下す位置が正しくない

「どこまでバーを下げればいいの?」という疑問は多くの初心者が抱えるもの。

正解は、あごから鎖骨のラインまでです。

この範囲で引くことで、広背筋が最も効率的に収縮します。

よくある間違いが、バーを首の後ろに下ろす「ビハインドネック」スタイル。

これは肩関節に大きな負担がかかり、ケガのリスクが高いため初心者にはおすすめできません。

逆に、額や鼻の高さで止めてしまうのも不十分。

可動域が狭すぎて、背中の筋肉を十分に刺激できません。

正しい位置に安定して下ろすには、以下のポイントを意識してください。

まず、胸をしっかりと張った姿勢を保つこと

胸を張ることで自然と鎖骨が前に出て、バーを引きつけやすくなります。

肘の動きも重要で、真下ではなくやや後方に引くイメージを持つと、バーが適切な位置に下りやすくなります。

もしバーが胸まで下ろせない場合は、重量が重すぎる可能性が高いので、負荷を減らして正しい可動域で動作できる重量を選びましょう。

反動を使ってしまう

重い重量を扱いたいという気持ちから、体を大きく後ろに倒して勢いでバーを引いてしまう方をよく見かけます。

しかし、この反動を使った動作では、広背筋への負荷が大幅に減少してしまいます

反動で引くと、一瞬的に重りの慣性力を利用することになり、筋肉が実際に発揮している力は見た目の重量よりもずっと少なくなります。

さらに、上体を過度に反らせることで腰椎(腰の骨)に大きなストレスがかかり、腰痛の原因にもなりかねません

改善するには、まず扱う重量を見直すことから始めます。

フォームを崩さずに動作できる重量まで下げ、上体の角度を一定に保つよう意識しましょう。

特に効果的なのが、ネガティブ動作(戻す動作)の練習

バーを戻す際に2〜3秒かけてゆっくりとコントロールすることで、反動を使う癖を矯正できます。

どうしても反動が抜けない場合は、壁に背中をつけて練習するのも有効

壁があることで後ろに倒れることができず、純粋に背中の力だけで引く感覚を掴めるでしょう。

手首に負荷をかけてしまう

「広背筋より先に前腕が疲れてしまう」「手首が痛くなる」という悩みも初心者には多い問題。

主な原因は、バーの握り方が浅く、指先だけで引っ掛けるように持っていることです。

この握り方では、手首が不自然に曲がりやすく、前腕の筋肉に過度な負担がかかります。

また、グリップ位置が適切でない場合も、手首への負担が増大する原因となります。

手首への負担を軽減するには、正しい握り方を身につけることが大切。

バーは手のひら全体で深く握り、特に小指と薬指側でしっかりと握り込みます

親指も含めてバーを包み込むように持つことで、グリップが安定し手首への負担が分散されます。

手首は常にまっすぐに保ち、曲げたり反らしたりしないよう注意。

肘の動きで引くのではなく、肩関節の動きを意識することで、腕や手首への依存を減らせます

握力が弱い方は、パワーグリップやリストストラップなどの補助具を使用することで、握力の限界を気にせずに背中を追い込めるようになります。

ラットプルダウンは自宅でもできる?

ジムに行く時間がない、近くにジムがない、という方でも諦める必要はありません。

工夫次第で、自宅でもラットプルダウンと同様の効果を得ることができます。

確かにジムのような専用マシンを自宅に設置するのは現実的ではありませんが、トレーニングチューブ(ゴムバンド)やレジスタンスバンドを活用すれば、背中の筋肉を効果的に鍛えることが可能

これらの器具は安価で場所も取らず、自宅トレーニングに最適なアイテムです。

チューブを使った方法が最も手軽でおすすめ。

やり方はシンプルで、チューブの中央を高い位置(ドアの上部、鉄棒、梁など)に固定し、両端を両手で握って体の前に引き下げます。

まさにラットプルダウンマシンと同じ動作を再現できるのです。

チューブの強度は複数用意しておくと便利。

軽いものから始めて、筋力の向上に合わせて強度を上げていけば、ジムと同様の漸進的な負荷調整が可能になります。

チューブを2本重ねて使うことで、さらに負荷を高めることもできるでしょう。

効果を高めるための工夫として、以下の3点を意識しましょう。

まず、動作スピードをゆっくりにすること

マシンと違って重りの慣性がないため、速く動かしてしまいがちですが、引く動作に2秒、戻す動作に3秒かけるなど、意識的にテンポをコントロール。

これにより筋肉への刺激時間が長くなり、軽い負荷でも十分な効果が得られます。

次に、可動域をしっかり確保すること

チューブが緩んでしまうと負荷が抜けるため、スタートポジションでも軽くテンションがかかる位置から始めます。

引き切った位置では1秒ほど静止し、筋肉の収縮を感じてから戻すようにしましょう。

最後に、背中への意識を強く持つこと

マシンと違って視覚的なフィードバックがないため、より意識的に肩甲骨の動きを感じる必要があります。

鏡を使って横からフォームをチェックしたり、家族に動画を撮ってもらったりするのも効果的。

他にも自宅でできる背中トレーニング:
– 懸垂バーがあれば、椅子を使ったアシスト懸垂やネガティブ懸垂
– テーブルの下に潜り込んで行う斜め懸垂(インバーテッドロウ)
– ダンベルがある場合は、ワンハンドローイング(片手ずつのダンベルローイング)

自宅トレーニングの利点は、時間や天候に左右されず、自分のペースで継続できること。

ジムに通えない期間も、これらの方法で背中の筋力を維持・向上させることができます。

週に2〜3回、15〜20分程度でも十分な効果が期待できるので、ぜひ日常に取り入れてみてください。

筋トレを長く継続するコツ

ラットプルダウンを含む筋トレで最も重要なのは「継続」です。

どんなに完璧なフォームを身につけても、続けなければ効果は得られません。

トレーニングを習慣化し、長期的に続けるための3つの実践的なコツ:
– いきなり強い負荷から始めない
– トレーニングの記録を付ける
– 仲間と一緒にトレーニングする(合トレ)

いきなり強い負荷から始めない

筋トレを始めたばかりの時期は、やる気に満ち溢れているもの。

「早く結果を出したい」という気持ちから、つい重すぎる重量に挑戦したり、毎日休まずトレーニングしたりしがちです。

しかし、この無理な頑張りこそが挫折の最大の原因となります。

過度な負荷は筋肉や関節を痛めるリスクを高め、一度ケガをしてしまうとトレーニングを中断せざるを得なくなります。

また、激しい筋肉痛で日常生活に支障が出れば、「筋トレ=辛いもの」というネガティブなイメージが定着してしまうでしょう。

成功の鍵は「漸進性過負荷の原則」を守ること

これは、少しずつ段階的に負荷を上げていく方法で、身体に無理なく適応させながら成長を促す科学的に証明されたアプローチです。

最初は体重の半分以下の軽い重量から始め、2週間ごとに2.5kgずつ増やしていくなど、計画的に進めましょう。

週2〜3回のペースで十分な効果が得られます

「もっとやりたい」と思えるくらいで止めておくことで、次回のトレーニングが楽しみになり、長期的な継続につながります。

記録を付ける

モチベーション維持の秘訣は、自分の成長を「見える化」すること

トレーニングノートやスマートフォンのアプリを使って、毎回の記録を残しましょう。

記録すべき項目:
– 日付と時間
– ラットプルダウンの重量と回数、セット数
– 背中に効いた感覚(10段階評価など)
– その日の体調や気分
– 次回の目標

例えば「初回は20kgで10回が限界だったのに、1ヶ月後には30kgで12回できるようになった」という具体的な数字を見返すと、確実な成長を実感できます

この達成感が次のトレーニングへの原動力となるのです。

また、調子が悪かった日の記録を見返すことで、「睡眠不足の日はパフォーマンスが落ちる」「食事を抜いた日は力が出ない」といったパターンも発見できます。

これらの気づきを活かして、より効果的なトレーニング計画を立てることができるでしょう。

合トレを行う

一人で黙々とトレーニングを続けるのは、想像以上に難しいもの。

そこでおすすめなのが「合トレ」、つまり仲間と一緒にトレーニングすること。

トレーニングパートナーがいることのメリットは計り知れません。

まず、約束があることで「今日はサボりたい」という気持ちに打ち勝てます。

また、お互いにフォームをチェックし合ったり、最後の1回を励まし合ったりすることで、一人では達成できないレベルまで追い込むことが可能

情報交換も大きなメリット。

「このグリップ幅だと効きやすい」「プロテインはこれがおすすめ」といった実践的な情報を共有できます。

さらに、良い意味での競争心も芽生え、お互いの成長を刺激し合える関係になれるでしょう。

身近にトレーニング仲間がいない場合は、ジムで声をかけてみる、SNSで募集する、トレーニングコミュニティに参加するなどの方法があります。

最近では筋トレ仲間をマッチングするサービスも充実しているので、積極的に活用してみてください。

これら3つのコツを実践すれば、筋トレが「つらい義務」から「楽しい習慣」へと変わっていきます。

無理なく、楽しく、そして効果的に。

この心構えを忘れずに、理想の背中を目指して頑張りましょう。

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トレマッチ 編集部
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