筋トレを始めたいけれど、何から手をつければいいか分からない。ジムに通う時間もないし、器具を揃えるのも大変。そんな悩みを抱えている方におすすめなのが「プランク」です。
プランクは、うつ伏せの状態から体を持ち上げ、板のように真っすぐな姿勢をキープするトレーニング。特別な道具は一切必要ありません。畳一枚分のスペースがあれば、今すぐにでも始められます。
体を動かさずに筋肉を鍛えられるため、運動が苦手な方でも取り組みやすいのが特徴。さらに、お腹周りの引き締めや姿勢改善、腰痛予防など、日常生活に嬉しい効果がたくさん期待できます。
この記事では、プランクの基本的なやり方から効果、継続のコツまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。正しいフォームを身につけて、理想の体づくりを始めてみませんか。
プランクは初心者にもおすすめのトレーニング
プランクが筋トレ初心者に最適な理由は、その手軽さと安全性にあります。腕立て伏せや腹筋運動のように体を大きく動かす必要がなく、決まった姿勢を保つだけでOK。運動経験がない方でも、正しいフォームを覚えやすいトレーニングです。
道具なしで今すぐスタートできる手軽さ
プランクの最大の魅力は、特別な器具が一切いらないこと。ダンベルもバーベルも必要ありません。必要なのは自分の体重だけです。
床に直接行うと肘が痛くなることがあるため、ヨガマットや厚手のバスタオルがあると快適ですが、これらも必須ではありません。自宅のリビングや寝室、オフィスの休憩スペースなど、場所を選ばずトレーニングが可能。思い立ったときにすぐ実践できる手軽さが、継続しやすさにもつながります。
静止トレーニングだからフォームに集中できる
プランクは「アイソメトリック」と呼ばれる静的なトレーニング。筋肉を伸び縮みさせずに、一定の長さを保ちながら力を発揮する運動方法です。
動きがないため、初心者でも正しい姿勢に意識を向けやすいのがメリット。腕立て伏せのように上下運動をしながらフォームを保つのは難しいですが、プランクなら「頭からかかとまで一直線」という一つの形を維持することに集中できます。
鏡で横から自分の姿勢をチェックしたり、スマートフォンで動画を撮って確認したりすることも簡単。正しいフォームを身につけやすいため、効果的なトレーニングが期待できるのです。
ケガのリスクが低く安全に取り組める
重い負荷を扱うトレーニングと違い、プランクは自分の体重以上の負荷がかかりません。また、関節を大きく動かすこともないため、膝や腰、肩などを痛めるリスクが低いのも特徴。
運動不足で筋肉が硬くなっている方や、体力に自信がない方でも安心して始められます。もし通常のプランクがきつい場合は、膝をついた状態で行う「膝つきプランク」から始めることも可能。自分の体力レベルに合わせて、無理なく調整できる柔軟性もプランクの魅力です。
ただし、腰に違和感がある場合は無理をせず、フォームを見直したり、専門家に相談したりすることが大切。安全第一で、自分のペースで取り組みましょう。
お腹だけじゃないプランクの効果
プランクと聞くと「腹筋を鍛えるトレーニング」というイメージが強いかもしれません。確かにお腹周りの引き締め効果は抜群ですが、実はそれだけではありません。プランクは全身に働きかける優れたトレーニング。以下のような幅広い効果が期待できます。
- 全身の筋肉を鍛えられる
- 息切れの防止や免疫力アップ
- 猫背・反り腰を防ぎ姿勢を変える
- 運動パフォーマンス向上にも
全身の筋肉を鍛えられる
プランクは体幹トレーニングの代表格ですが、実際には全身の筋肉が総動員されます。メインで鍛えられるのは、お腹の前面にある腹直筋、脇腹の腹斜筋、そして体の深層部にある腹横筋。これらの腹筋群が体の中心を支えています。
同時に、背中の脊柱起立筋や広背筋、お尻の大臀筋、太ももの前側と裏側の筋肉、さらには肩や二の腕まで使われるのです。一見すると静止しているだけのトレーニングですが、頭からかかとまでの一直線をキープするために、体全体の筋肉が協力して働いています。
特に注目したいのが、インナーマッスルへの効果。体の深い部分にある小さな筋肉群は、普段の生活では意識しにくい存在ですが、プランクなら効率的に刺激できます。これらの筋肉が強化されることで、体の軸が安定し、日常生活の動作がスムーズになるのです。
息切れの防止や免疫力アップ
プランクで鍛えられる筋肉の中には、呼吸を助ける「呼吸補助筋」も含まれています。横隔膜や肋間筋といった呼吸に関わる筋肉が強化されることで、深い呼吸がしやすくなり、持久力の向上が期待できます。
階段を上るときの息切れが改善されたり、長時間歩いても疲れにくくなったりする効果も。深い呼吸ができるようになると、体内に取り込める酸素量が増え、全身の細胞が活性化。結果として、疲労回復が早くなったり、免疫力の向上につながったりすることも期待できるのです。
また、プランク中の呼吸法も重要なポイント。姿勢をキープしながら、ゆっくりと深い呼吸を続けることで、呼吸筋のトレーニング効果がさらに高まります。最初は呼吸を止めてしまいがちですが、意識的に呼吸を続けることが大切です。
猫背・反り腰を防ぎ姿勢を変える
現代人の多くが抱える姿勢の悩み。デスクワークやスマートフォンの使いすぎで、猫背や反り腰になっている方は少なくありません。プランクは、これらの姿勢問題の改善に効果的なトレーニングです。
背筋群と腹筋群がバランスよく鍛えられることで、骨盤の位置が安定。肩甲骨周りの筋肉も働くため、肩の位置も自然と正しい位置に戻ってきます。継続することで、意識しなくても美しい姿勢を保てるようになるでしょう。
姿勢が改善されると、見た目の印象が若々しくなるだけでなく、肩こりや腰痛の予防にもつながります。また、内臓の位置が正常に保たれることで、消化機能の改善やぽっこりお腹の解消効果も。姿勢の変化は、体の内側と外側の両方に良い影響をもたらすのです。
運動パフォーマンス向上にも
プランクで培われる体幹の安定性は、あらゆるスポーツの基礎となります。ランニング、テニス、ゴルフ、水泳など、どんな運動でも体の軸がブレないことが重要。プランクはその土台作りに最適なトレーニングです。
体幹が安定すると、手足の動きがスムーズになり、力の伝達効率が向上。例えば、ランニングでは無駄な体の揺れが減り、エネルギーロスが少なくなります。ゴルフのスイングでは軸がブレにくくなり、ボールの飛距離や方向性が安定するでしょう。
プロアスリートの多くがプランクを基礎トレーニングに取り入れているのも、こうした理由から。趣味でスポーツを楽しむ方にとっても、プランクは運動能力の底上げに役立つトレーニングなのです。
まず押さえたいプランクのやり方
プランクの効果を最大限に引き出すには、正しいフォームが何より重要です。間違った姿勢で続けても効果が得られないばかりか、腰や肩を痛める原因にもなりかねません。ここでは、初心者の方が押さえておくべき基本のやり方を詳しく解説します。
以下のポイントを順番に確認していきましょう。
- 「頭・背中・かかとが一直線」のフォームが基本
- 腰を落とさないようにする
- まずは30秒×3セットが目安
- 動画確認でセルフフォームチェックもおすすめ
「頭・背中・かかとが一直線」のフォームが基本
プランクの基本姿勢は、体を横から見たときに「一枚の板」のようになることです。まず、うつ伏せの状態から始めます。肘を肩の真下に置き、前腕全体を床にしっかりとつけましょう。これが「フォアアームプランク」と呼ばれる、最も基本的なプランクの形です。
次に、つま先を立てて、お腹に力を入れながら体を持ち上げます。このとき重要なのが、頭の先からかかとまでが一直線になるように意識すること。目線は真下よりも少し前方、床から30センチほど先を見るようにすると、首への負担が軽減されます。
肩がすくまないよう、肩甲骨を軽く開いてリラックスさせるのもポイント。肘の角度は90度を保ち、前腕は肩幅程度に開きます。手は軽く握るか、手のひらを床につけるか、やりやすい方を選んでください。
この基本姿勢ができていれば、腹筋だけでなく、背中やお尻、太ももまで全身の筋肉がバランスよく使われているはず。最初は10秒でも構わないので、正しいフォームを身につけることを優先しましょう。
腰を落とさないようにする
プランクで最も多い間違いが「腰の落ち込み」です。疲れてくると、どうしても腰が下がって反り腰の状態になりがち。これでは腹筋への効果が激減するだけでなく、腰椎に過度な負担がかかり、腰痛の原因になってしまいます。
腰の位置をキープするコツは、お腹を軽く凹ませること。「腹圧をかける」という表現を使いますが、要はお腹に力を入れて、内側から体を支える感覚です。おへそを背中に引き寄せるようなイメージで、腹筋全体を使って姿勢を保持します。
同時に、お尻の筋肉もギュッと締めることが大切。お尻に力を入れると、骨盤が安定して腰の反りを防げます。「お腹を凹ませて、お尻を締める」この2つを意識するだけで、正しい姿勢を維持しやすくなるでしょう。
もし腰が落ちてしまう場合は、無理をせず膝をついた状態から始めてください。膝つきプランクでも、腹圧をかける感覚は同じ。正しいフォームで行えば、十分な効果が期待できます。
まずは30秒×3セットが目安
プランクは「長ければ長いほど良い」というものではありません。初心者の方は、まず30秒キープを目標にしましょう。30秒×3セット、セット間に30秒~1分の休憩を挟むペースがおすすめです。
最初は30秒でもきついと感じるかもしれません。その場合は、15秒や20秒から始めて、徐々に時間を延ばしていけばOK。大切なのは、正しいフォームを崩さずにキープできる時間で行うこと。
フォームが乱れた状態で無理に1分、2分と続けるよりも、きれいな姿勢で30秒を3セット行う方がはるかに効果的。質を重視したトレーニングを心がけましょう。
慣れてきたら、40秒、50秒と少しずつ時間を延ばしたり、セット数を増やしたりして負荷を調整。ただし、1セットあたり1分を超える必要はありません。それ以上長くやりたい場合は、セット数を増やすか、サイドプランクなど別のバリエーションに挑戦する方が効率的です。
動画確認でセルフフォームチェックもおすすめ
自分では正しいフォームのつもりでも、実際は腰が落ちていたり、お尻が上がりすぎていたりすることがよくあります。客観的にフォームをチェックすることが、効果的なプランクへの近道です。
最も簡単な方法は、鏡を横に置いて自分の姿勢を確認すること。全身が映る鏡があれば、リアルタイムで姿勢を修正できます。頭からかかとまでが一直線になっているか、腰の位置は適切か、チェックしながら行いましょう。
スマートフォンで動画を撮るのも効果的な方法。三脚やスタンドを使って横から撮影すれば、後でじっくりとフォームを確認できます。プロのトレーナーの動画と見比べてみるのも良いでしょう。
最近では、プランクの正しいフォームを解説する動画も豊富。信頼できるフィットネス系YouTubeチャンネルなどを参考に、自分のフォームと比較してみてください。定期的にフォームチェックを行うことで、より効果的なトレーニングが実現できます。
目的別初心者におすすめプランクメニュー
プランクには様々なバリエーションがあり、目的に応じて使い分けることで、より効果的なトレーニングが可能です。ここでは、初心者の方でも取り組みやすいメニューを目的別にご紹介。自分の目標に合わせて、無理のない範囲で挑戦してみてください。
以下の目的別メニューを詳しく解説していきます。
- 30秒からプランクをスタート
- お腹の引き締めにおすすめメニュー
- 姿勢を整えるプランクメニュー
- 忙しい人向け「ながらプランク」のコツ
30秒からプランクをスタート
プランク初心者の第一歩は、基本のフォアアームプランクを30秒間キープすることから。まずは1週間、このシンプルなメニューを続けてみましょう。
1週目のメニュー例
- 朝:30秒×1セット
- 夜:30秒×1セット
これだけでも十分な刺激になります。もし30秒がきつい場合は、15秒や20秒から始めてもOK。大切なのは「毎日続ける」こと。短時間でも、正しいフォームで行えば効果は必ず現れます。
2週目以降の進め方
- 2週目:30秒×2セット(セット間休憩30秒)
- 3週目:40秒×2セット
- 4週目:30秒×3セット
このように、少しずつ時間やセット数を増やしていくのがポイント。一気に負荷を上げると挫折しやすいので、「ちょっとだけ頑張れる」レベルで進めましょう。
1ヶ月続けられたら、自分を褒めてあげてください。この頃には、お腹に力を入れる感覚が身につき、日常生活でも姿勢を意識できるようになっているはずです。
お腹の引き締めにおすすめメニュー
ぽっこりお腹を解消したい、くびれを作りたいという方には、通常のプランクに加えて、動きのあるバリエーションがおすすめ。ただし、基本のプランクができるようになってから挑戦しましょう。
ツイストプランク(体幹のひねり) 基本のプランク姿勢から、お尻を左右にゆっくりとひねる運動。脇腹の腹斜筋を効果的に刺激できます。
- やり方:プランク姿勢を作り、お尻を右側に倒して床に近づける→元に戻る→左側に倒す
- 回数:左右各10回×2セット
レッグリフトプランク プランク姿勢のまま、片足を交互に持ち上げる運動。下腹部への刺激が強まります。
- やり方:プランク姿勢から、右足を床から10センチほど上げて3秒キープ→下ろして左足を上げる
- 回数:左右各5回×2セット
初心者は無理をせず「1セット1種目」から始めて十分。例えば、月曜は通常プランク、水曜はツイストプランク、金曜はレッグリフトといった具合に、日替わりで行うのも効果的です。
大切なのは、動作をゆっくり丁寧に行うこと。勢いや反動を使わず、お腹の筋肉を意識しながら動かしましょう。
姿勢を整えるプランクメニュー
デスクワークで猫背になりがち、または反り腰で悩んでいる方には、体の前面と背面、側面をバランスよく鍛えるメニューがおすすめです。
サイドプランク(体側面の強化) 横向きで行うプランク。腹斜筋や中殿筋を鍛え、体の左右バランスを整えます。
- やり方:横向きに寝て、下側の肘を肩の真下に置く→腰を持ち上げて体を一直線に
- 時間:左右各15~20秒×2セット
- ポイント:きつい場合は膝を曲げて行ってもOK
リバースプランク(背面強化) 仰向けで行うプランク。背中やお尻、太もも裏を強化し、猫背改善に効果的。
- やり方:仰向けで座り、手を肩の真下に置く→お尻を持ち上げて体を一直線に
- 時間:20~30秒×2セット
- ポイント:肩に負担がかかりやすいので、無理は禁物
姿勢改善には、前面だけでなく背面の筋肉も重要。週に2~3回、これらのバリエーションを組み合わせることで、バランスの取れた体幹が作られます。継続すれば、自然と背筋が伸びた美しい姿勢が身につくでしょう。
忙しい人向け「ながらプランク」のコツ
「トレーニングの時間が取れない」という忙しい方でも、日常生活の隙間時間を活用すれば、プランクを習慣化できます。
朝のルーティンに組み込む 起床後、顔を洗った後など、朝の習慣の一部にプランクを追加。たった30秒でも、毎朝続ければ大きな変化につながります。朝のプランクは、体を目覚めさせ、1日をシャキッと始める効果も。
テレビタイムを有効活用 好きな番組のCM中にプランク。2~3分のCMタイムは、プランクにぴったりの長さです。「このCMが流れたらプランク」と決めておけば、忘れずに実践できます。
仕事の合間のリフレッシュに 長時間のデスクワークの合間、会議の前後など、気分転換にプランクを。オフィスなら会議室や休憩スペースで、在宅なら自室で手軽にできます。血行が良くなり、集中力もアップ。
習慣化のコツは「いつ、どこで」を明確に決めること。「お風呂の前に脱衣所で」「寝る前にベッドの横で」など、具体的な場所と時間を設定すれば、自然と体が動くようになります。完璧を求めず、できる範囲で続けることが、長期的な成功への近道です。
よくあるプランクの効果が出ない原因
せっかくプランクを続けているのに、なかなか効果を実感できない。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。実は、プランクの効果が出ない原因の多くは、フォームの間違いや力の入れ方にあります。ここでは、初心者が陥りやすい失敗パターンと、その改善方法を詳しく解説していきます。
以下の3つの原因について、順番に確認していきましょう。
- お腹に力が入っていない
- 肩に力が入りすぎている
- 正しいフォームでできていない
お腹に力が入っていない
プランクで最も重要なのは、お腹にしっかりと力を入れること。しかし、多くの初心者が「お腹に力を入れる」という感覚をつかめずに、ただ姿勢をキープしているだけになってしまいます。これでは、肝心の腹筋への刺激が不十分で、効果が半減してしまうのです。
お腹に力が入っていない状態の特徴は、腰が反って下腹部がだらんと垂れ下がっていること。この姿勢では、腹筋ではなく腰や背中で体を支えることになり、腰痛の原因にもなりかねません。
改善方法:腹圧を意識する お腹に力を入れるコツは「腹圧」を高めること。おへそを背骨に向かって引き込むようなイメージで、お腹全体を内側から締めます。深呼吸をして、息を吐きながらお腹を凹ませる練習から始めるのも効果的。
また、咳をするときのお腹の動きを思い出してみてください。咳をする瞬間、お腹がギュッと硬くなりますよね。その感覚がまさに腹圧がかかっている状態。プランク中も、この「お腹を固める」感覚を維持することが大切です。
最初は10秒でも構わないので、お腹に意識を集中させてプランクを行いましょう。徐々にその感覚に慣れてくれば、自然と腹筋に効かせられるようになります。
肩に力が入りすぎている
プランクをしていると、いつの間にか肩がガチガチに固まっている。首筋が痛くなったり、肩こりがひどくなったりする。こんな経験はありませんか?これは、肩に余計な力が入りすぎているサインです。
肩に力が入る原因は、主に2つ。1つは、肘の位置が前すぎること。肘が肩より前にあると、体重を腕で支えようとして肩に負担がかかります。もう1つは、緊張のあまり肩をすくめてしまうこと。これでは首や肩の筋肉ばかりが疲れて、体幹への効果が薄れてしまいます。
改善方法:肩をリラックスさせる まず、肘の位置を確認しましょう。肘は必ず肩の真下に置き、前腕全体で体重を支えます。肘が90度になるように調整すれば、肩への負担が軽減されるはず。
次に、肩甲骨を軽く開いて、肩を耳から遠ざけるように意識。「首を長く保つ」というイメージを持つと、自然と肩の力が抜けます。プランク中も、定期的に肩の状態をチェックし、力みを感じたら一度リセット。
呼吸も重要なポイント。息を止めると全身が緊張しやすくなるので、ゆっくりと自然な呼吸を続けましょう。リラックスした状態でプランクを行えば、より長い時間キープできるようになります。
正しいフォームでできていない
プランクの効果が出ない最大の原因は、やはりフォームの乱れです。自分では正しくできているつもりでも、実際には以下のような間違いが起きているかもしれません。
よくあるフォームの間違い
- お尻が高く上がっている:楽をしようとして、お尻を突き上げた「くの字」姿勢に。これでは腹筋への負荷が逃げてしまいます。
- 頭が下がりすぎている:首に力が入り、頭が垂れ下がった状態。首や肩に余計な負担がかかります。
- 腰が反っている:最も多い間違い。腰が落ちて反り腰になると、腹筋ではなく腰で体を支えることに。
改善方法:定期的なフォームチェック まずは鏡や動画で、自分のフォームを客観的に確認することから始めましょう。横から見て、耳・肩・腰・膝・くるぶしが一直線になっているかチェック。
フォームが崩れやすい場合は、時間を短くしてでも正しい姿勢を優先。10秒の完璧なプランクは、1分の崩れたプランクよりもはるかに効果的です。
また、疲れてくるとフォームが乱れやすいので、「フォームが崩れたら即休憩」というルールを設けるのもおすすめ。質の高いトレーニングを積み重ねることで、確実に効果を実感できるようになるでしょう。
定期的にプロのトレーナーの動画と見比べたり、家族や友人にチェックしてもらったりするのも良い方法。正しいフォームを身につければ、プランクの効果は必ず現れます。
筋トレのモチベーションを上げるコツ
プランクの効果を実感するには、最低でも1ヶ月は継続することが大切。しかし、「三日坊主で終わってしまう」「やる気が続かない」という悩みは誰にでもあるもの。ここでは、プランクを楽しく続けるためのモチベーション維持のコツをご紹介します。小さな工夫の積み重ねが、大きな成果につながります。
今日やった分を記録する(アプリ・紙ノート)
トレーニングの記録をつけることは、モチベーション維持の最強の味方。自分の成長が目に見えることで、「もっと頑張ろう」という気持ちが自然と湧いてきます。
紙のノートで記録する方法 シンプルですが効果抜群なのが、手書きの記録。専用のトレーニングノートを1冊用意して、以下の項目を記入してみましょう。
- 日付と時間帯
- プランクの種類(通常、サイド、ツイストなど)
- キープできた時間とセット数
- 体調や感想(「今日は楽にできた」「腹筋に効いている感じがした」など)
カレンダーに○印をつけるだけでも効果的。連続記録が途切れないように頑張ろうという気持ちが生まれ、習慣化につながります。1週間、2週間と○が増えていく様子は、達成感そのもの。
アプリを活用する方法 スマートフォンのフィットネスアプリを使えば、より詳細な記録が可能。多くのアプリが無料で利用でき、以下のような機能が備わっています。
- タイマー機能(プランクの時間を自動計測)
- グラフ表示(成長の推移が一目でわかる)
- リマインダー機能(トレーニング時間を通知)
- SNS共有機能(友人と成果をシェア)
特におすすめなのが「30日プランクチャレンジ」系のアプリ。日々の目標が自動で設定され、ゲーム感覚で楽しく続けられます。クリアするごとに達成バッジがもらえたり、励ましのメッセージが表示されたりと、モチベーションを保つ工夫が満載です。
記録の効果は想像以上。「最初は15秒しかできなかったのに、今は1分できる!」という成長を実感できれば、自信にもつながります。
仲間と一緒にやると継続率UP
一人で黙々とトレーニングするのは、時に孤独で挫折しやすいもの。そんなときは、仲間の力を借りてみましょう。誰かと一緒に取り組むことで、継続率は格段にアップします。
家族や友人を巻き込む 最も手軽なのは、家族や同居人と一緒にプランクをすること。「夕食後の10分はプランクタイム」などと決めて、みんなでチャレンジ。お互いのフォームをチェックし合ったり、励まし合ったりできるのが魅力です。
子どもがいる家庭なら、親子でプランク対決をするのも楽しいアイデア。「パパ・ママより長くできるかな?」と競争すれば、子どもの運動習慣づくりにもなって一石二鳥。
SNSで仲間を見つける InstagramやTwitterで「#プランクチャレンジ」「#30日プランク」などのハッシュタグを検索すると、同じ目標を持つ仲間がたくさん見つかります。自分の記録を投稿したり、他の人の頑張りに「いいね」をしたり。オンライン上でも、仲間の存在は大きな励みに。
写真や動画を投稿することで、「見られている」という適度な緊張感も生まれます。フォロワーからの応援コメントは、想像以上にモチベーションアップにつながるでしょう。
オンラインコミュニティに参加 フィットネス系のオンラインコミュニティやLINEグループに参加するのも効果的。毎日の報告を義務化したり、月間目標を共有したり。仲間と切磋琢磨することで、一人では続かないトレーニングも楽しく継続できます。
その他のモチベーションアップ術
ご褒美システムを作る 「1週間続いたら好きなスイーツを食べる」「1ヶ月達成したら欲しかった服を買う」など、小さなご褒美を設定。目標達成の喜びが、次への原動力になります。
音楽でテンションを上げる お気に入りの音楽をかけながらプランクをすれば、キツさも半減。アップテンポな曲なら、自然とやる気もアップ。プランク専用のプレイリストを作るのもおすすめです。
ビフォーアフター写真を撮る トレーニング開始前の体型を写真に残し、1ヶ月後、2ヶ月後と定期的に撮影。見た目の変化は最高のモチベーション。お腹周りが引き締まっていく様子を実感できれば、もう止められません。
小さな目標から始める 「毎日1分プランク」という大きな目標より、「今週は3回やる」という小さな目標から。達成できたら少しずつハードルを上げていけばOK。成功体験の積み重ねが、長期的な継続につながります。
プランクは地味なトレーニングかもしれませんが、続ければ必ず体は変わります。自分に合ったモチベーション維持法を見つけて、理想の体づくりを楽しく続けていきましょう。
筋トレ仲間を見つけるなら「トレマッチ」
プランクを続けたいけれど、一人だとどうしてもサボってしまう。そんな悩みを解決してくれるのが、筋トレ仲間マッチングサービス「トレマッチ」です。
トレマッチは、同じ目標を持つトレーニング仲間を見つけられる無料のマッチングプラットフォーム。「プランクを一緒に頑張りたい」「筋トレ初心者同士で励まし合いたい」など、自分の目的やレベルに合った仲間を簡単に探せます。
オンラインでつながれるから、全国どこにいても仲間が見つかるのが魅力。リアルタイムで一緒にトレーニングしたり、日々の記録を共有したり、お互いのフォームをチェックし合ったり。仲間がいるだけで、挫折しがちなトレーニングも楽しく続けられます。
また、経験豊富なトレーニーからアドバイスをもらえるのも大きなメリット。プランクのフォームに自信がない方も、先輩トレーニーが優しくサポートしてくれるので安心です。
一人で頑張るのもいいけれど、仲間と一緒ならもっと楽しい。トレマッチで理想のトレーニング仲間を見つけて、プランクチャレンジを成功させましょう。