「一人での筋トレがマンネリ化してきた」「もっと効率的にトレーニングしたい」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが「合トレ」です。合トレとは合同トレーニングの略称で、2人以上のグループで一緒に筋トレを行うこと。パートナーと切磋琢磨しながらトレーニングすることで、一人では得られない刺激や効果が期待できます。
しかし、いざ合トレを始めようとしても「どうやって始めればいいのか」「相手はどう探すのか」「何に気をつければいいのか」など、分からないことも多いはず。
本記事では、合トレの正しい始め方から実際のやり方、効果的に行うためのポイントまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。合トレのメリットを最大限に活かして、楽しく効果的なトレーニングライフを送りましょう。
合トレの正しい始め方とやり方
合トレを成功させるためには、事前の準備と正しい手順が重要です。以下の7つのステップに沿って進めることで、トラブルなくスムーズに合トレを始められます。
- 合トレを行う相手とマッチする
- 相手と合トレの目的とゴールを共有する
- 合トレの場所を決める
- 役割やメニューを決める
- 補助と合図のルールを決める
- 合トレを行う
- 次回のメニューなど相談する
合トレを行う相手とマッチする
合トレの第一歩は、一緒にトレーニングする相手を見つけることから始まります。相手探しの方法は主に3つ。
まず身近な知り合いに声をかける方法があります。友人や同僚、家族など、すでに信頼関係がある相手なら安心してスタートできるでしょう。「最近ジムに通い始めたんだけど、一緒にやってみない?」と気軽に誘ってみるのがおすすめ。
次に、専用のマッチングアプリを活用する方法です。「トレマッチ」などのフィットネス専門アプリでは、居住エリアや鍛えたい部位、トレーニング頻度などの条件から相性の良い相手を探せます。初心者同士で助け合うコミュニティも活発で、同じレベルの仲間が見つけやすいのが特徴。
SNSでの募集も効果的です。TwitterやInstagramで「#合トレ仲間募集」「#筋トレ仲間募集」といったハッシュタグを使って検索したり、自分で募集投稿をしたりすることで、同じ地域や目標を持つ人と繋がれます。
相手と合トレの目的とゴールを共有する
パートナーが見つかったら、必ず事前に目的とゴールをすり合わせましょう。この段階を省くと、後々のトラブルの原因になることも。
お互いの認識のズレは、合トレの効果を半減させるだけでなく、関係性の悪化にも繋がりかねません。「がっつり追い込みたい」人と「楽しく運動したい」人では、求めるものが違うため、事前の確認が大切。
以下の項目について、メッセージや対面で話し合っておくと良いでしょう。
- トレーニングの目的(筋肥大、ダイエット、健康維持など)
- 目標とする期限(3ヶ月後に体重○kg減、夏までにベンチプレス○kgなど)
- トレーニング頻度(週何回、1回あたり何時間程度)
- 得意・不得意な部位や種目
- 怪我や体調面の不安要素
- トレーニングスタイル(高重量低回数派か、軽重量高回数派か)
- コミュニケーションの取り方(集中したい派か、会話を楽しみたい派か)
合トレの場所を決める
目的を共有したら、次は合トレを行う場所選びです。ジム選びは合トレの質を大きく左右するため、以下のポイントをチェックしましょう。
ジム選びのチェックポイント:
- 複数人での利用が認められているか(利用規約の確認)
- 設備の充実度(フリーウェイトエリアの広さ、マシンの種類と台数)
- 混雑状況(時間帯による混み具合)
- アクセスの良さ(お互いが通いやすい立地か)
- 料金体系(ビジター利用やペア割引の有無)
- 営業時間(お互いのスケジュールに合うか)
トレマッチなどのマッチングアプリを活用すると、相手とジムの選定がスムーズになります。アプリ内でお互いが通えるジムを検索したり、おすすめの施設情報を共有したりできるため、効率的に場所を決められるでしょう。
都市部であれば、24時間営業のジムや公営のスポーツセンターも選択肢に。特に公営施設は料金が安く、ビジター利用も可能なため、初めての合トレには最適です。
役割やメニューを決める
場所が決まったら、当日のトレーニング内容と役割分担を決めていきます。役割を曖昧にしたまま始めると、ケガや不満の原因になることも。
役割分担の具体例:
Push/Pull分担方式
- Aさん:胸・肩・三頭筋(プッシュ系種目)担当
- Bさん:背中・二頭筋(プル系種目)担当
- お互いの種目で補助に入り合う
交互セット方式
- 同じ種目を交代で行う最もオーソドックスな方法
- Aさんが1セット目→Bさんが1セット目→Aさんが2セット目…と順番に実施
- インターバル中は相手の補助やフォームチェック
サーキット方式
- 複数の種目を休憩を挟まずに連続で行う
- Aさんがベンチプレス中、Bさんはスクワット→交代して続ける
- 短時間で全身を鍛えられる
レベル差がある場合は、重量や回数を調整して各自に合った設定に。初心者と経験者のペアなら、経験者がフォーム指導をメインに、初心者が補助の練習をするという形でも十分効果的です。
補助と合図のルールを決める
補助(スポッティング)は合トレの醍醐味ですが、合図なしの補助は事故のもと。必ず事前にルールを決めておきましょう。
基本的な補助のルール:
- 何回を目標にするか事前に伝える(「10回狙います」など)
- 限界が近づいたら声で合図(「あと2回!」「ラスト!」など)
- 補助が必要なタイミングを明確に(「上がらなくなったら」「声かけたら」など)
- 補助の強さを共有(「ギリギリまで見守って」「早めにサポートして」など)
補助は必要最小限に留めることが重要。過剰な補助は筋肉への刺激を弱め、トレーニング効果を下げてしまいます。相手の力が本当に尽きるギリギリまで待ち、最後の一押しだけサポートするイメージ。
補助に慣れていない初心者同士の場合は、無理に重い重量を扱わず、安全第一で進めることが大切です。まずは普段扱う重量の80%程度から始め、お互いの呼吸が合ってきたら徐々に重量を上げていきましょう。
合トレを行う
準備が整ったら、いよいよ合トレ本番です。スムーズに進めるための工夫を取り入れることで、効率的なトレーニングが可能に。
スムーズに進める工夫:
交互セット法の活用 お互いのインターバルを有効活用し、片方が休憩中にもう片方がセットを行う方法。時間効率が良く、適度な休憩も確保できます。
タイマー共有 スマートフォンのタイマーアプリを使って、セット時間やインターバルを管理。「3分インターバル」などと決めておけば、ダラダラせずにテンポよく進められる。
トレーニングノート記録 使用重量、回数、セット数を記録しながら進めることで、進捗が可視化される。お互いの成長も確認でき、モチベーション維持にも効果的。
声かけとコミュニケーション 「ナイスフォーム!」「あと1回いける!」といったポジティブな声かけで、お互いを鼓舞。ただし、周囲への配慮を忘れず、大声は控えめに。
次回のメニューなど相談する
合トレが終わったら、クールダウンをしながら次回の相談をしましょう。この振り返りと計画が、継続的な合トレの鍵となります。
次回に向けての確認事項:
- 今日のトレーニングの感想(良かった点、改善点)
- 次回の日程調整
- メニューの強度調整(もっと追い込みたい、少し軽めにしたい等)
- 鍛える部位の変更(次は脚の日、背中の日など)
- 頻度の見直し(週2回から3回に増やす、隔週にする等)
お互いの体調や目標の変化に合わせて、柔軟にメニューを調整することが大切。無理のない範囲で継続できるよう、常にコミュニケーションを取りながら進めていきましょう。
合トレ後は必ず感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。「今日はありがとう!」「また次回もよろしく!」という一言が、良好な関係性を保つ秘訣です。
合トレで行うメニューの決め方
効果的な合トレを実現するには、お互いが満足できるメニュー作りが欠かせません。以下の3つのステップで、両者にとって最適なトレーニングメニューを組み立てていきましょう。
- お互いが鍛えたい部位を確認する
- 筋トレの重量を確認する
- 行いたいセット数を共有する
お互いが鍛えたい部位を確認する
合トレを円滑に進めるには、事前に鍛えたい部位の希望をすり合わせることが必須です。「今日は胸を鍛えたい」と思っていたのに、相手が「脚の日にしたい」と考えていたら、どちらかが妥協することに。
まず、お互いの週間トレーニングスケジュールを共有してみましょう。例えば「月曜:胸、水曜:背中、金曜:脚」といったルーティンがあれば、合トレの日をどこに組み込むか相談しやすくなります。
部位の希望が異なる場合の工夫:
分割法の活用 前半30分は胸、後半30分は背中というように時間で区切る方法。お互いの希望を両立させながら、全身をバランスよく鍛えられます。
上半身・下半身の同時進行 一人が上半身の種目を行っている間、もう一人は下半身の種目を実施。マシンエリアとフリーウェイトエリアを使い分けることで、効率的にトレーニングできる。
週替わりローテーション 今週は胸メイン、来週は背中メインというように、週ごとに主導権を交代。長期的に見れば平等で、計画も立てやすい方法です。
コンパウンド種目の採用 複数の筋肉を同時に鍛えられる種目(スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなど)を中心にメニューを組むことで、部位の違いを気にせず効率的にトレーニング可能。
筋トレの重量を確認する
お互いのRM(Repetition Maximum:最大反復回数)の把握は、安全かつ効率的なメニュー設定の基礎となります。RMとは、ある重量で何回反復できるかを示す指標のこと。
例えば「10RM」なら、ギリギリ10回上げられる重量を指します。この数値を把握しておくことで、適切な重量設定が可能に。
重量確認の手順:
- 主要種目の1RMまたは10RMを共有
- ベンチプレス、スクワット、デッドリフトなどの基本種目
- 「ベンチプレスは60kgで10回できます」といった具体的な数値
- トレーニング歴と経験値の確認
- 初心者(1年未満)、中級者(1-3年)、上級者(3年以上)
- 得意・不得意な動作パターン
- 当日の体調を考慮した調整
- 疲労度や睡眠不足の有無
- 前回のトレーニングからの回復状況
重量差が大きい場合でも問題ありません。プレートの付け替えに少し時間はかかりますが、各自に適した重量でトレーニングすることが、怪我の予防と効果的な刺激につながります。
初心者同士の場合は、まず軽い重量から始めて、フォームを確認しながら徐々に重量を上げていく方法がおすすめ。無理に重い重量を扱うより、正しいフォームで確実に筋肉に効かせることを優先しましょう。
行いたいセット数を共有する
セット数は「目的」と「レベル」に応じて変わるため、事前の確認が重要です。合トレでは、セット数のズレがあると待ち時間やモチベーションに影響するため、必ずすり合わせを行いましょう。
目的・レベル別セット数の目安:
目的 | 初心者(1年未満) | 中級者(1-3年) | 上級者(3年以上) |
---|---|---|---|
筋力向上 | 2-3セット | 3-4セット | 4-5セット |
筋肥大 | 3セット | 3-4セット | 4-6セット |
筋持久力 | 2-3セット | 3-4セット | 3-5セット |
ダイエット | 3セット | 3-4セット | 3-4セット |
1種目あたりの推奨セット数:
- メイン種目(ベンチプレス、スクワットなど):3-5セット
- 補助種目(アイソレーション種目):2-4セット
- 仕上げ種目:1-3セット
セット数が異なる場合の対処法として、少ない方に合わせて基本セット数を決め、追加したい側は最後に追加セットを行うという方法が効果的。例えば、基本3セットで合意し、もっとやりたい人は4セット目を単独で行う形式です。
また、時間制限を設けるのも一つの方法。「今日は1時間以内に終わらせる」と決めておけば、自然とセット数も調整されます。
重要なのは、お互いが納得できる落としどころを見つけること。片方だけが満足するメニューでは、合トレの継続は難しくなってしまいます。定期的に見直しを行い、両者にとって最適なセット数を探っていきましょう。
合トレを効果的にする5つのコツ
合トレの基本的な流れを理解したら、次はより効果的に行うためのコツを押さえましょう。以下の5つのポイントを意識することで、合トレの効果を最大限に引き出せます。
- 補助をしすぎない
- お互いのペースを尊重する
- 動画活用などでフォームを確認する
- お互いをたたえる
- 周囲へのマナーを守る
補助をしすぎない
補助は合トレの大きなメリットですが、やりすぎは禁物。補助しすぎると負荷が逃げ、トレーニング効果が減少してしまいます。
適切な補助のタイミングは「本当に上がらなくなった最後の瞬間」だけ。それまでは見守ることが大切です。相手が自力で頑張っている時に手を出してしまうと、筋肉への刺激が弱まり、成長の機会を奪うことに。
声かけ補助と物理的補助の使い分け:
声かけ補助(メンタルサポート)
- 「いける!」「あと1回!」といった励まし
- カウントによるリズム作り
- フォームの注意喚起(「胸張って!」など)
物理的補助(フィジカルサポート)
- 本当に挙がらなくなった時の最小限の力添え
- 危険回避のための緊急サポート
- ネガティブ動作(下ろす動作)のコントロール補助
初めての相手の場合は、どのくらいが適切かコミュニケーションを取りながら合わせることが重要。「もっと粘って見守ってほしい」「早めにサポートしてほしい」など、お互いの好みを確認しておきましょう。
セットごとに「今のはどうだった?」と確認を取りながら、徐々に最適な補助の加減を見つけていくのがベストです。
お互いのペースを尊重する
セット数・インターバルの感覚・体力の違いを把握しておかないと、どちらかが不満を感じる原因になります。人それぞれトレーニングのリズムは異なるもの。
例えば、短いインターバルでテンポよく進めたい人と、じっくり休憩を取りたい人では、ペースが合わないことも。そんな時は無理に合わせようとせず、柔軟な対応を心がけましょう。
ペースが異なる場合の調整方法:
交互セットから一部別メニューへ 基本は交互セットで進め、ペースが合わない種目だけ別々に行う。例えば、メイン種目は一緒に、補助種目は各自のペースで実施。
時間枠の設定 「最初の30分は一緒に、後半は各自で」というように、時間で区切る方法。お互いのペースを尊重しながら、合トレのメリットも享受できる。
役割の明確化 片方がメインでトレーニング、もう片方はサポート役に徹するセッションを作る。次回は役割を交代することで、バランスを保つ。
大切なのは「自分の成長スピードと他人を比べない姿勢」です。相手の方が早く成長しても焦らず、自分のペースで着実に進歩することを心がけましょう。合トレは競争ではなく、お互いを高め合う協力関係であることを忘れずに。
動画活用などでフォームを確認する
合トレ中はお互いのフォームを確認し合える点が大きな強み。一人では気づけない癖や改善点を、客観的に指摘してもらえます。
動画撮影が可能なジムであれば、スマートフォンで撮影してその場で確認するのが効果的。ただし、撮影時は必ずジムのルールを厳守し、他の利用者が映り込まないよう配慮が必要です。
動画撮影時の注意点:
- 事前にジムスタッフに撮影許可を確認
- 他の利用者が映らない角度で撮影
- 音声は最小限に抑える
- 撮影後はすぐに確認して削除
動画活用が難しい場合のフォーム確認方法:
リアルタイムフィードバック セット中に気づいた点を、終了直後に伝える。「さっきの3回目から腰が丸まってたよ」など、具体的な指摘を心がける。
鏡を使った確認 お互いが鏡越しにフォームをチェック。横から見た姿勢を相手に確認してもらいながら、正面は自分で鏡を見て調整。
触覚的フィードバック 許可を得た上で、軽く触れて正しい位置を教える。「肩甲骨をここまで寄せて」と実際に触れながら説明すると理解しやすい。
お互いをたたえる
合トレ最大のメリットはモチベーション維持。お互いの頑張りを認め合い、称賛し合うことで、トレーニングへの意欲が格段に向上します。
小さな進歩でも見逃さず、積極的に褒め合いましょう。「先週より1回多くできたね!」「フォームがきれいになってる!」といった具体的な褒め言葉は、相手の自信につながります。
効果的な褒め方のポイント:
- 具体的な変化や成長を指摘する
- タイミングを逃さず、その場で伝える
- 比較は過去の相手自身とする(他人と比較しない)
- 努力のプロセスも認める(結果だけでなく)
ただし、過度なお世辞は逆効果。誠実で建設的なフィードバックを心がけ、改善点があれば優しく伝えることも大切です。
成功体験を共有することで、お互いの絆も深まります。「一緒に目標達成できた!」という経験は、次のチャレンジへの原動力になるでしょう。
周囲へのマナーを守る
合トレは楽しい反面、周囲に迷惑をかけやすい行為でもあります。ジム内で守るべきマナーを徹底することで、気持ちよくトレーニングを続けられます。
特に注意すべきマナー:
大声での会話や応援 興奮して声が大きくなりがちですが、他の利用者の集中を妨げないよう配慮を。必要最小限の声かけに留める。
器具の長時間占有 複数人で使うため通常より時間がかかりますが、混雑時は譲り合いの精神を。セット間で他の人に声をかけ、シェアする姿勢も大切。
無断撮影や配信 フォーム確認のための撮影も、必ず施設の許可を取ってから。SNSへの投稿は、映り込んだ人の許可も必要です。
器具の扱いと片付け 使用後は必ず元の位置に戻し、汗は拭き取る。複数人で使った分、責任を持って清潔に。
過度なスキンシップ 補助やハイタッチは適度に。周囲から見て不快にならない範囲で行動する。
必ず利用するジムの利用規約を確認し、施設ごとのルールを守ることが大前提。分からないことがあれば、遠慮なくスタッフに確認しましょう。
マナーを守って行う合トレは、ジム全体の雰囲気も良くし、他の利用者からも好意的に受け入れられます。「あの人たちの合トレは見ていて気持ちいい」と思われるような、模範的な合トレを目指しましょう。
合トレでよくある失敗
合トレには多くのメリットがある一方で、陥りやすい失敗パターンも存在します。以下の2つの失敗例を知っておくことで、事前に対策を立て、より良い合トレ環境を維持できるでしょう。
- 合トレが遊びになってしまう
- 合わない相手と無理に続けてしまう
合トレが遊びになってしまう
仲の良い友人と始めた合トレで最も起こりやすいのが、トレーニングよりも会話がメインになってしまうケース。合トレが「友達との雑談の場」になってしまい、本来のトレーニング目的を見失うことも少なくありません。
遊びになってしまう典型的なパターン:
インターバルが長引く現象 「そういえば昨日さ〜」と話が盛り上がり、気づけば10分以上休憩。筋肉が冷めてしまい、トレーニング効果が激減。
重量や回数への意識低下 おしゃべりに夢中で、先週何キロ扱ったか忘れてしまう。progressive overload(漸進性過負荷の原則)が守れず、成長が停滞。
時間だけが過ぎていく 2時間ジムにいたのに、実際のトレーニング時間は30分程度。効率が悪く、ジムの器具も長時間占有することに。
SNS撮影会化 「映え」を意識した写真撮影ばかりで、肝心のトレーニングがおろそかに。周囲の迷惑にもなりかねない行為。
対策と改善方法:
まず、トレーニング開始前に「今日は集中してやろう」と意識を共有することが大切。タイマーを使って休憩時間を管理し、「3分経ったら次のセット」と機械的に進めるのも効果的です。
会話は最小限に留め、本格的な話はトレーニング後のプロテインタイムに。「トレ中は集中、終わったら存分に話そう」というメリハリをつけることで、両方を楽しめます。
どうしても話が止まらない相手との場合は、思い切って「今日は各自で集中してやろう」と提案することも必要。友情を大切にしつつも、トレーニングの質を落とさない工夫が求められます。
記録ノートやアプリを活用して、毎回の成果を可視化するのもおすすめ。数字で進歩が見えれば、自然と真剣度が上がり、遊び感覚から脱却できるでしょう。
合わない相手と無理に続けてしまう
「せっかく始めたから」「断りづらい」という理由で、相性の悪い相手との合トレを無理に続けてしまうケースも多く見られます。性格の不一致、目的の違い、ペースのズレによって合トレがストレスになってしまうことも。
相性が合わないサイン:
性格面の不一致
- 毎回遅刻してくる相手にイライラ
- ネガティブな発言ばかりでモチベーションが下がる
- 上から目線のアドバイスにうんざり
- 競争心が強すぎて疲れる
目的・目標の相違
- ガチで追い込みたい vs 楽しく運動したい
- 筋肥大目的 vs ダイエット目的
- 短期集中型 vs 長期継続型
トレーニングスタイルの違い
- 高重量低回数派 vs 軽重量高回数派
- マシン中心 vs フリーウェイト中心
- 短時間集中 vs 長時間じっくり
無理に続けることで生じる弊害は深刻です。モチベーションの低下はもちろん、人間関係のトラブルに発展したり、ジムへ行くこと自体が億劫になったりと、筋トレが続かなくなってしまう原因にも。
上手な関係の見直し方:
まず、違和感を感じたら早めに話し合うことが重要。「最近ペースが合わないね」と素直に伝え、改善策を探ってみましょう。それでも解決しない場合は、潔く解消する勇気も必要です。
自然な解消方法:
- 「しばらく一人で集中したい時期なんだ」と伝える
- 徐々に頻度を減らしてフェードアウト
- 別の時間帯に変更して自然に距離を置く
- 「目的が変わったから別メニューでやりたい」と提案
相手を否定せず、自分の事情として伝えることがポイント。「君のせいで…」ではなく「自分は今…したい」という言い方を心がけましょう。
合トレ解消後も、ジムで会えば挨拶を交わす程度の関係は保つのが理想的。完全に関係を断つ必要はなく、「トレーニングパートナーとしては合わなかっただけ」と割り切ることが大切です。
新しいパートナー探しのヒント:
失敗を活かして、次は自分に合う相手を見つけましょう。前回の経験から「譲れない条件」を明確にし、最初の段階でしっかり確認を。例えば「時間に正確な人」「ポジティブな人」「同じ目標を持つ人」など、具体的な条件をリストアップしておくと良いでしょう。
トライアル期間を設けるのも賢明な方法。「まず1ヶ月やってみて、お互い合うか確認しよう」と提案すれば、合わなかった時も解消しやすくなります。
合トレは素晴らしいトレーニング方法ですが、相手選びは慎重に。無理な継続は百害あって一利なし。自分のトレーニングライフを最優先に、最適なパートナーを見つけていきましょう。
合トレの相手を見つける方法
「合トレをしたいけど、相手がいない」という悩みを持つ方は多いもの。しかし現在は、様々な方法で合トレパートナーを見つけることができます。自分に合った方法を選んで、理想のトレーニング仲間を見つけましょう。
知人や友人から始める
最も始めやすいのが、既存の人間関係を活用する方法です。信頼関係がすでにある相手なら、安心して合トレをスタートできます。
声をかけやすい相手:
- 職場の同僚(特に健康意識の高い人)
- 学生時代の友人(運動部出身者など)
- 家族や親戚(兄弟姉妹、いとこなど)
- 趣味仲間(スポーツ好きな人)
誘い方のコツは、ハードルを下げること。「ガチで筋トレしよう!」ではなく、「最近運動不足だから一緒にジム行ってみない?」という軽い誘い方から始めると良いでしょう。
知人からの紹介も有効な手段。「ジム通ってる友達いない?」と周囲に聞いてみると、意外と筋トレ仲間が見つかることも。共通の知人がいれば、初対面でも話が弾みやすいメリットがあります。
マッチングアプリを活用する
フィットネス専用のマッチングアプリが、合トレ相手探しの新たな選択肢として注目されています。代表的なサービスが「トレマッチ」です。
トレマッチの特徴:
- 居住エリアや通うジムで検索可能
- トレーニング歴やレベルが分かる
- 鍛えたい部位や目標を事前に共有
- チャット機能で事前にやり取り可能
- 初心者向けコミュニティも充実
アプリ利用のメリットは、条件に合った相手を効率的に探せること。「週2回、19時以降、渋谷エリア」といった具体的な条件で検索できるため、ライフスタイルが合う相手と出会いやすくなります。
アプリ利用時の注意点:
- プロフィールは正直に記載する
- 初回は必ず公共のジムで会う
- 個人情報は段階的に開示
- 違和感を感じたら無理に続けない
初心者同士のマッチングも活発で、「一緒に成長していきましょう」というスタンスの人が多いのも特徴。レベルを気にせず、気軽に始められる環境が整っています。
SNSで仲間を募集する
TwitterやInstagramなどのSNSも、合トレ仲間探しの強力なツール。フィットネス系のアカウントを作り、積極的に発信することで仲間が見つかります。
効果的なハッシュタグ:
- #合トレ仲間募集
- #筋トレ仲間募集
- #〇〇(地域名)ジム
- #一緒にトレーニング
- #ワークアウトパートナー
投稿例:「渋谷エリアで平日夜に合トレできる方募集!初心者ですが一緒に頑張りましょう💪 #合トレ仲間募集 #渋谷ジム」
SNSの利点は、相手の普段の投稿から人柄やトレーニングスタイルが分かること。フォローし合って交流を深めてから実際に会うため、ミスマッチが起きにくいのも特徴です。
SNS活用のコツ:
- トレーニング記録を定期的に投稿
- 他の人の投稿に積極的にコメント
- オフ会やイベントに参加
- DMは礼儀正しく、段階的に
ジムで直接声をかける
通っているジムで直接仲間を作る方法も、王道かつ効果的。同じ時間帯に顔を合わせる人とは、自然と挨拶を交わすようになるもの。
声かけのタイミング:
- 相手のインターバル中
- トレーニング終了後
- ストレッチエリアでの雑談時
- 更衣室での着替え中(同性の場合)
話しかけ方の例:「いつも頑張ってますね!どれくらい通われてるんですか?」から始めて、徐々に「良かったら今度一緒にトレーニングしませんか?」と誘ってみましょう。
断られても気にする必要はありません。「そうですか、また機会があれば!」とさらっと流して、別の機会を探せば良いだけです。
オンラインコミュニティを活用
フィットネス系のオンラインサロンやコミュニティも、合トレ仲間探しに最適。同じ目標を持つ仲間が集まるため、話が合いやすいのが特徴です。
人気のコミュニティ:
- トレーナー主催のオンラインサロン
- フィットネス系YouTuberのファンコミュニティ
- 地域別のトレーニンググループ
- 目的別のLINEグループ
オンラインでの交流から始まり、オフ会で実際に会って合トレ、という流れが一般的。同じ価値観を持つ仲間と出会える確率が高いでしょう。
パーソナルジムのグループセッション
パーソナルジムの中には、少人数でのグループトレーニングを提供している施設も。プロのトレーナー指導の下、他の参加者と一緒にトレーニングできます。
グループセッションのメリットは、トレーナーが間に入るため、初対面でも自然に交流できること。セッション後に「今度二人でもやりましょう」と誘いやすい環境です。
料金は通常のパーソナルより安く、仲間も見つかる一石二鳥のサービス。まずは体験から始めてみるのも良いでしょう。
理想の合トレパートナーは、積極的に探せば必ず見つかります。複数の方法を組み合わせて、自分に最適な仲間を見つけてください。素晴らしい合トレライフが、あなたを待っています!
合トレ仲間を見つけるなら「トレマッチ」
ここまで合トレの始め方や効果的な方法をご紹介してきましたが、「相手探しが一番のハードル」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、フィットネス専門マッチングアプリ「トレマッチ」です。居住エリアや通うジム、トレーニングレベルなど、細かい条件から理想の合トレパートナーを見つけられます。
特に初心者の方に嬉しいのが、同じレベルの仲間と出会えること。「ベテランについていけるか不安」「初心者同士で基礎から始めたい」という要望にも対応。プロフィールでトレーニング歴や目標が分かるため、自分に合った相手を効率的に探せます。
事前のチャット機能で、トレーニングスタイルや性格の相性も確認可能。実際に会う前にコミュニケーションが取れるので、ミスマッチも防げます。
「週2回、19時以降」といった具体的な条件検索もできるため、忙しい社会人でもライフスタイルに合った仲間が見つかります。
合トレで筋トレライフを充実させたい方は、ぜひトレマッチを活用してみてください。きっと理想のトレーニングパートナーとの出会いが待っています。